昨日の東証、3分でおさらい|10/22 日経平均は1,713円安で6万3,000円割れ、AI株が売られる中でセキュリティ株が買われた理由

昨日の東証、3分でおさらい|10/22 日経平均は1,713円安で6万3,000円割れ、AI株が売られる中でセキュリティ株が買われた理由 昨日の東証

昨日(10月22日)の日経平均株価は1,713円安の6万2,907円で、約3カ月ぶりに6万3,000円を下回りました。 アメリカの企業決算をきっかけに、AI・半導体関連株に売りが膨らんだことが主な理由と報じられています。
一方で、サイバーセキュリティ(ネットの安全を守る仕組み)関連の株には買いが集まった1日でした。3分でいっしょにおさらいしていきましょう。

日経平均は大幅安、その日の最安値で取引終了

  • 終値:62,907円84銭(前日比 -1,713円40銭/-2.65%)
  • 7月30日以来、約3カ月ぶりに6万3,000円を下回って取引を終えました
  • その日いちばん安い値段で取引を終える「安値引け」でした
  • TOPIX(東証株価指数)は3,997.50(-1.14%)
  • プライム市場では値下がり銘柄が800を超え、全体の5割超でした

下がった理由は「アメリカの決算への失望」

市場の解説記事によると、主な理由は次の2つです。

  1. アメリカの半導体・AI企業の決算が売られた
    半導体製造装置の米ラム・リサーチは好決算だったものの、売上高が予想の範囲の下限近くだったことで失望売りが出て、時間外取引で7%超下落したと報じられています。テスラの決算も時間外で売られ、メタ・プラットフォームズのCEOが、自社のAIエージェント(人の代わりに作業をこなすAI)「Muse」の本格的な収益化は来年以降になるとの見通しを示したことも嫌気されたとされています。
  2. 先物への売り
    アメリカの株価指数の先物(将来売買する値段を前もって決めておく取引)が下がったことを受け、短い期間で売買する投資家の先物売りも断続的に入ったとされています。

4銘柄だけで約1,183円の押し下げ

アドバンテスト、東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、イビデンの4銘柄だけで、日経平均を約1,183円押し下げたと集計されています。

逆に買われたのは「セキュリティ関連」

情報処理推進機構(IPA)は21日、プログラミング言語「PHP」に重大な脆弱性(ぜいじゃくせい=システムの弱点)が見つかったと発表しました。世界のウェブサイトの約7割で使われている言語と伝えられ、銀行などでは一部サービスを停止したとも報じられています。これを受けて、サイバーセキュリティ関連の株に資金が向かったとされています。

値上がり率トップ5(東証プライム)

順位 銘柄 前日比 報じられている理由
1 HENNGE +14.50% 明確な材料は確認できず
2 トレンドマイクロ +8.69% PHPの脆弱性報道で、セキュリティ関連への関心が高まったとされる
3 SHIFT +8.57% SBI証券が目標株価を2,400円→2,700円に引き上げたとされる
4 セグエグループ +7.46% PHPの脆弱性報道のなか、株価の上昇が目立つ銘柄の一つとして名前が挙がった
5 ベクトル +6.91% 明確な材料は確認できず

トレンドマイクロとセグエグループは、PHPの話題の中で名前が挙がった銘柄です。1位のHENNGEは、上昇の理由を述べた記事は見つかりませんでした。

値下がり率トップ5(東証プライム)

順位 銘柄 前日比 報じられている理由
1 レゾナック・ホールディングス -11.16% 明確な材料は確認できず
2 ダブル・スコープ -10.00% 明確な材料は確認できず
3 メイコー -9.79% 明確な材料は確認できず
4 ハーモニック・ドライブ・システムズ -9.55% 明確な材料は確認できず
5 ブイ・テクノロジー -9.50% 明確な材料は確認できず

5銘柄とも、個別の下落理由を述べた記事は見つかりませんでした。この日は半導体・AI関連株を中心に売りが膨らんだと解説されていますが、各銘柄がその流れで売られたのかどうかまでは確認できていません。

年初来高値を更新した銘柄トップ5(東証プライム)

順位 銘柄 前日比 報じられている理由
1 HENNGE +14.50% 明確な材料は確認できず
2 SHIFT +8.57% SBI証券が目標株価を引き上げたとされる
3 セグエグループ +7.46% PHPの脆弱性報道のなか、株価の上昇が目立つ銘柄の一つとして名前が挙がった
4 GMOグローバルサイン・ホールディングス +6.35% PHPの脆弱性報道のなか、株価の上昇が目立つ銘柄の一つとして名前が挙がった。連結子会社のAIの仕組みが、社内情報を参照するAIのソフトと連携したとの報道も
5 JBCCホールディングス +4.91% 明確な材料は確認できず

この日、プライム市場で年初来高値を更新したのは47銘柄でした。

※ここで紹介している銘柄は、昨日の値動きを事実としてまとめたものです。特定の銘柄をおすすめするものではありません。

今日のミニ用語解説

  • 安値引け(やすねびけ):その日の取引でいちばん安い値段のまま、取引が終わることです。
  • 時間外取引:通常の取引時間が終わったあとなどに行われる売買のことです。
  • 目標株価:証券会社のアナリスト(企業や業界を調べる専門家)が「このくらいの株価が妥当」と考える水準のことです。あくまで一つの見方で、その価格になることを約束するものではありません。

ひとこと

個人的には、「良い決算でも株価が下がることがある」というのが昨日の一番の学びだと感じています。ラム・リサーチは好決算だったのに、売上高が予想の下限近くだったことで失望売りが出たと解説されていました。株価は「結果」だけでなく「期待とのズレ」で動くことがある、と知っておくだけでも、ニュースの見え方が少し変わってくると思います。

まとめと次の一歩

  • アメリカの決算への失望からAI・半導体株が売られ、日経平均は1,713円安
  • 約3カ月ぶりに6万3,000円を下回り、4銘柄だけで約1,183円の押し下げ
  • 一方、PHPの脆弱性の報道を受けて、セキュリティ関連株には買いが集まった

今日からできる一歩: 気になる会社の決算ニュースを見かけたら、「予想と比べてどうだったか」が書かれた一文を探してみてください。それだけで、株価がなぜ動いたのかがぐっと読みやすくなるはずです。


出典

本記事は情報提供を目的としたものであり、投資勧誘や助言を目的とするものではありません。株式投資には元本割れなどのリスクがあります。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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