イワキポンプで−57,000円の敗因は「握力不足」

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購入の経緯

7月23日、イワキポンプを4,995円で100株購入しました。しかし7月29日には4,425円で売却することになり、結果はマイナス57,000円でした。

株式投資では、こうした損失そのものよりも「なぜその判断に至ったのか」を振り返ることの方が重要だと考えています。今回は自分自身への戒めも兼ねて、このトレードを一つひとつ検証していきたいと思います。

なぜ7月23日に購入したのか

購入を決めた理由は大きく2つありました。

1. 最高値を更新していたこと

まず目についたのが、株価が最高値を更新していたことです。最高値を更新しているということは、その価格帯で売りたい人がほとんどいない、つまり上値が軽い状態だと言えます。雲を突き抜けるように、そのまま上昇気流に乗っていけるのではないか。そう判断し、いわゆる「新高値ブレイク」を狙った買いを入れました。

2. AI関連企業としての特色に期待したこと

もう一つの理由は、ファンダメンタルズ面での期待です。四季報の特色欄には、次のような記載がありました。

化学薬液の移送用ケミカルポンプ専用メーカー。多用途、多品種少量生産に強み。海外強化中。韓国大手が米国で大型投資、水処理向けなど関連受注なら今期上振れも。中国リスクでマグネットポンプ材料はレアアース不使用の磁石に代替進める。

この記載を読んで、水処理関連の大型投資やレアアース代替といったキーワードから、当時トレンドとなっていたAI関連相場の波に乗れるのではないかと考えました。半導体工場や水処理インフラの拡大は、AI投資の周辺需要として注目されていた分野でもあります。

さらに、時価総額は739億円と決して大きくありません。時価総額が小さい銘柄は、資金が集中したときの株価の伸びしろが大きくなる傾向があります。同じ好材料が出ても、大型株より値動きが大きくなりやすいだろうと予測しました。

こうして振り返ると、テクニカル・ファンダメンタルズの両面から根拠を持って購入したつもりでしたが、実際には四季報を一読した程度の、ごく簡単な調査のみで購入を決めてしまったのが実情です。事業の中身や競合状況、実際の受注動向まで踏み込んで調べることはしていませんでした。

7月29日、半導体株の調整で損切りへ

7月29日、世界的に半導体株の調整が入りました。この日は日経平均も続落し、市場全体が下げる中、イワキポンプの終値も4,578円まで急落。トレンドラインを下回ったため損切りし、結果としてマイナス57,000円となりました。

このときの心理としては、「トレンドラインを割ったから機械的に損切りする」というルール自体は間違っていなかったと思います。問題は、その下落が個別銘柄固有の悪材料によるものなのか、市場全体の地合い悪化によるものなのかを、きちんと切り分けて考えられていなかったことでした。

ところが翌7月30日には前日の下げを取り戻す上昇となり、さらに31日には再び最高値を更新しました。

背景には、マイクロソフトの好決算がAI投資への不安を和らげたことがあります。同様にアマゾンも好決算で、クラウド事業の好調さが市場予想を上回りました。これを受けて日経平均も反発しています。つまり今回の下落は、イワキポンプ固有の問題ではなく、AI関連の決算を控えた市場全体の警戒感によるものだったということです。

今回のトレードの敗因

イワキポンプの事業内容を詳しく調べていなかったため、株価急落の原因が市場全体の下落によるものであったにもかかわらず、狼狽売りにつながってしまいました。

企業分析をしっかり行い、事業の将来性を理解した上で保有していれば、たとえ急落があっても「これは市場全体の調整であって、この会社の実力が変わったわけではない」と冷静に判断でき、狼狽売りせず信じて持ち続けられたはずです。

裏を返せば、今回の損失は相場が悪かったから生まれたのではなく、事業を理解しないまま、値動きの勢いだけで飛び乗ったことが原因だったと言えます。上昇局面では調子よく見えても、下落局面になった瞬間に、その理解不足が「握力の弱さ」となって表面化してしまうのだと痛感しました。

次回への教訓

次からは事業分析をしっかり行い、将来性のある事業かどうかを見極めた上で購入すること。そして一度「信じる」と決めたら、目先の値動きに振り回されて簡単に手放さないだけの握力を持つこと。この2点を、次のトレードへの教訓としたいと思います。

このマイナス57,000円という結果も、デジタルタトゥーとしてここに残しておくことで、同じ過ちを繰り返さないための戒めにしていきたいと思います。

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