イワキポンプを空売りでデイトレした

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トレードルールに、私はこう掲げています。

「握力を強くして、長期ホールドすること」

なぜこんな当たり前のようなルールをわざわざ掲げたかというと、これまで幾度となく握力が豆腐並みに弱く、含み益が乗った瞬間に手放し、その直後に株価がロケットのように上昇していくのを指をくわえて見送ってきたからです。

そんな決意も新たに、今日はイワキポンプを空売りでデイトレしました。

結果的にデイトレになってしまっただけで、もともとは短期で手放すつもりはなく、長期で持っていようと思っていました。

きっかけはチャートです。二日前に十字線、一日前には大陰線。「これは下降フェーズの入口では?」と踏んで、5,560円で空売りを仕掛けました。

AIに聞いてみると、イワキポンプのPERは22倍、PBRは2.7倍とやや割高圏とのこと。時価総額も1,000億円規模とのことでした。ここで私の経験則が発動します。最近のトレードで、時価総額1,000億円以下の半導体関連銘柄が最高値をブレイクしたあと下降トレンドに入ると、だいたい30〜60%は下げていました。「これほどのボラティリティがあるなら、イワキポンプも同じ運命をたどるはず」と、謎の確信を得た私は握力ロックオン、ガッチリホールドの構えに入りました。前回負けた分の恨みも込めて、今度こそ握りしめるつもりでした。

……と、ここでふと我に返りました。

「あれ、今って決算シーズンじゃないか。イワキポンプの決算、いつだっけ」

調べてみると、なんと今日。しかも今日の午後4時発表でした。

冷や汗が出ました。業績はおそらく上向いているだろう。ここで好決算が飛び出せば、株価は再び跳ね上がるかもしれません。決算を跨ぐべきか。

順張りなら「最悪でも損切りすればいい」で済みますが、空売りは違います。上昇にどこまで巻き込まれるか、下手をすれば青天井です。恐ろしいことに、私はまだそこまでの知識も度胸も持ち合わせていませんでした。

結論、逃げました。

安牌を取り、決算跨ぎはせず、含み益が出ているうちに手仕舞いしました。5,490円で決済し、税引き後含み益5,577円というささやかな戦果でクローズしました。

そして午後4時、決算発表です。

連結経常利益は前年同期比26.4%増の19.6億円。4〜9月期計画33.4億円に対する進捗率は58.8%。文面には「高収益」の文字。かなりの好決算だったように見えます。ただし、これがすでに株価に織り込み済みなのかどうかは、無知な私にはさっぱり判断がつきません。実際PTSでも株価に大きな動きはありませんでした。

とりあえず今日のデイトレはプラスで終えられて、心底ほっとしています。握力トレーニングの成果はゼロでしたが、財布へのダメージもゼロで済んだのだから良しとしましょう。

……とはいえ、です。

「握力を強くして長期ホールドする」と大見得を切ったルールを、まさか掲げた数日のうちに、決算発表を前にビビって秒で破る結果となりました。握力王どころか、豆腐メンタルの称号を返上するにはまだ早すぎたようです。

次にルールを掲げるときは、「ただし決算またぎは除く」の一文を、最初から書いておこうと思います。

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